金融エキスパート, Clem Chambersによる市場分析 – Business reflections of a hairy barbarian

2012年はタイミングという点からとても興味深い年となるだろう。市場で好機を計るのは困難である。将来の展望が予測出来ても、予想以上にタイミングが早かったり遅かったりしてしまう。タイミングこそが全てだ。

マヤの予言では、2012年が世界の終焉だという事になっている。予言のお手本のように素晴らしく、絶対的に正しいのだが、残念な事にタイミングをひどくはずしている。マヤ文明にとっての終焉は2012年ではなく、1511年スペイン侵略の年、もしくは最後の都市が占領された1697年のはずだ。スペイン侵攻はマヤ文明の終焉であるが、予想より何百年も早く起こってしまったという事になる。

多くの金融の専門家はそろそろ終焉が来ると言うが、2012年に世界だけは終わらないので少しは胸を撫で下ろす事が出来そうだ。私の予測がたとえ間違っていても、誰も楽観論に文句を言えない事はありがたい。2013年にまだ、私たちが経済的に又は人類的に生き残っていたら、その時にはまた得意げに話させて頂こう。

肝心な事は、過去5年の大荒れの弱気市場が終わりそうかどうか、そして反転する機会が近づいているかどうかだが、個人的にはそう思う。

暗雲たちこめ、経済窮地に立たされる米国が、世界経済の行方のカギを握っているが、2011年には希望の光が見え始めた。そして現在は、正式な統計に表われるまでとなった。2010年は小規模企業にとり2011年よりも悪い年であったが、いわゆる家内工業のような企業に回復の兆候が現れたのだ。

この回復は微妙なので計測が難しいが、2011年、米国西海岸の定数世論調査では、2011年中期までには経済指標が上向きになり、その確証として同年末までには、嬉しい驚きが米国政府指数に表われてくるようになった。

この進展が継続性のあるものであれば、米国は回復の道をたどっていると言えるだろう。

残念ながら米国のこうした動きは、2007年以降、西洋諸国がバブル崩壊後の状態に突入し、BRICS(ブラジル/ロシア/インド/中国/南アフリカ)を救援できるという話とは関係ない。

繁栄、バブルそして崩壊は基本的なサイクルであり、市場では何度も繰り返される。長期的展望はきわめて明るいのだが、中期的には、バブルは必ず経済崩壊を伴う。途上国ではバブルが続いていたが現在は崩壊中である。サイクルは途上国でも同じように繰り返される。

米国の景気回復のスピードを予測するのには時期尚早で、その道のりは長くて険しく、理想の状態からはほど遠いと考えるのが妥当のようだ。インフレを起こし、政府関連事業の再調整にも着手し、現在順調な労働力の部分の緊縮も実施されるであろう。迅速かつ簡単で、痛みを伴わない復興はありえない。それでも、問題回避の道は、もっと困難な時代への下り道よりもまだよい選択肢であるはずだ。

株式市場は、債券と通貨の調整により動かされるが、これは今後も同じであろう。投資家のみなさんが私と同様に、10年以上続いた強含みの債券相場は終了すると予測されたら、代わりに株式市場に注目が集まるのは当然で、今後株価だけは上昇すると思う。

もし皆さんがインフレ率の上昇を確信するならば、みなさんも株価は堅調だと思われ、最低でも資産価値の減額を回避する為に何かを探される事だろう。

もしオバマ大統領の再当選を信じ、反対勢力もめぼしい人物がなく、彼に情勢が有利だと思われるのなら、株価にとっても良い年となるだろう。強気相場の年には、ほとんどの大統領は再選しているのが事実だ。

弱気市場でも、債券が堅調な相場の場合は、共和党が勝利を収め、市場の一層の混乱が予測される。弱含みの債券、米国のインフレ率の上昇とオバマ人気は株式市場の行く末を占う指標である。とりあえず現在地球が存在しているという事は、マヤ族は愚かではなかったという事だ。
以上が私の3つのシナリオだ。

株式好きで、米国政治にまったく関心のないイギリス人の私は、「オバマ大統領に一票を!」と叫ぶのであった。

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