ギリシャの問題は周知の事実となってしまった。国は破綻し、殆ど合法的には債務不履行に陥っていて、事実上、連帯国家としての政府は危機的状況にある。
次の危機はイタリアで起こっている。
イタリアとスペインが崖の縁に立たされていて、ECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)、サルコジ大統領、メリケル首相も、ギリシャでの“小さな”問題はもう忘れ去ってしまっているかも知れない。もしイタリアとスペインが奈落の底に落ちるのならば、フランスも多分それに続くであろう。
もしフランスが崩壊すれば、他国の国債の貸し付けに打撃を与える事となり、今までで経験した事のない、世界全体の経済が機能不全となる可能性がある。
最近開催された経済サミットで、米・英国が驚きの反応を隠さなかったのも不思議ではない。
ドイツは、ECBが欧州全体に蔓延する負債に対し、インフレという燃料を注入して解決するという案を通さなかったし、EUが制御不能な負債の再調整に着手する事も拒否している。ドイツは暗黙的に、1920年、30年代をくり返すリスクを避けているのだ。ドイツは欧州全体がメルトダウンする条件を作っているように見受けられる。
